40代、50代の本

「40歳からのリアル」(著者:玉越 直人)
「40代を後悔しない50のリスト」(大塚 寿)
「50代でしなければならない55のこと」(著者:中谷 彰宏)

私が40代になったとき、手に取った書籍。サラリーマンとしての人生も、終盤にさしかかり、先達に学ぼうと、とっさに思い立ったのを覚えている。ひとことで言えば、「このままで、よいのだろうか。」と真剣に考えるきっかけとなった。老後については、長生きというリスクを想定してのお金をどうするのか、という問題ばかり。そもそも、何のために生きるのか、生かされていることが生きることなのだろうか。本には、現在の姿が、これからどうなるのか、すべての人がそうだとは思わないが、そのリアルが「40歳からのリアル」に書いてあった。

「40代を後悔しない50のリスト」には、40代を通りすぎた先達の後悔が書かれている。考えたこともこともなかったが、自分にもあてはまることが多いのにも驚いた。つまり、人は、同じことを繰り返す、わかっていても、わかっていなくても。知ってしまったからには、少なくとも、それら後悔の一つでもなくすような努力はしなければ、と誓う。

「50代でしなければならない55のこと」には、50代のリアルが書かれ、おのおのの対策めいたようなことが、書かれている。50代になれば、ほぼその人が完成、されているかと思う。いい意味でも、悪い意味でも。特に、変わることができない。それは、歳のせいなのでしょうか。目的論的な解釈でいけば、「そうすることが、楽だから。」ということになるのかもしれない。この本からも、本当に、このままでよいのだろうか、自分は、一体何をしたいのか、自問自答するようなきっかけになった。どこかで、そうなりたくないとあらがう自分がいた。

若い時に読んでいたら、また感じ方も違い、その後の生き方も変わったかもしれない。いや、若い頃は、50代の自分なんて想像もできなかっただろう。しかし、必ずその時はくる。残りの人生は、老後という、ある決まった姿のものはない。まだ、走っている途中で、人生のゴールは、まだ見ぬ遠い先にあり、それがどこにあるのかも、まだ確定していない。人生のエンディングは、その最後の時まで、誰にもわからない。ならば、走り続けていきたい、その時まで。

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